今日の午前中は文献資料調査を一休みしてエッフェル塔のすぐそばにあるケ・ブロンリー美術館(Musée du quai Branly)に行ってきました。
当時のシラク大統領の肝いりで建てられたこの美術館は2006年にオープンし、アジアやアフリカ、中南米等非ヨーロッパ世界の美術品が多数展示されており、日本でもいろいろと紹介されていると思います。
今回のパリ滞在中にぜひ訪れてみたい場所でしたが、今日の午前中は2回目の訪問。前回行った際に常設展は見てしまったので、今回は特別展を中心に見てきました。特別展の中で特に興味があったのは雑誌『プレザンス・アフリケーヌ』に関する展示です。『プレザンス・アフリケーヌ』誌は1947年から発行されている、アフリカの文芸誌でありアフリカの文化や芸術作品を紹介する雑誌です。それはまた植民地支配によって否定されたアフリカの人々の声や文化を復興させる役割をも担ってきました。その創刊者であるアリオーヌ・ディオプが来年生誕百周年を迎えることを記念してこの企画が実現されたのだそうです。
館内では、『プレザンス・アフリケーヌ』誌が発行される時代背景から始まって、雑誌の変遷と時代の流れがパネル展示されていました、中には当時の記録(公文書や新聞、写真)を用いながら解説してあるものもあり、展示スペース自体はそれほど大きくはないのですが、興味深く見てきました。たとえばマーカス・ガーヴィがパリに来た時の話であるとか、SACとか、もちろんあまり詳しくは書いていないのですが、ちょっと調べてみたくなりました(でも今後の課題で)。
そのほかの特別展ではアボメ王国(現在のベナン)の美術品が多数展示してありましたが、こちらもなかなかよかったです。
美術館自体はちょっとスノッブな感じがしてあまり好きではないのですが、結構楽しめる場所ではあります。ではまた。